前回は、猫背と胸椎の動きの関係についてお伝えしました。
今回は、日常の中で固まりやすい胸の前側にアプローチし、呼吸のしやすさと姿勢を整えるエクササイズをご紹介します。
猫背の状態が続くと、背中が丸くなるだけでなく、胸の前側の筋肉が縮んだまま固まりやすくなります。すると胸郭が広がりにくくなり、呼吸は自然と浅くなってしまいます。
「姿勢を良くしよう」と意識しても息が入りにくいと感じる方は、この前側の硬さが影響していることが多いのです。
そこで大切になるのが、無理に背中を伸ばすのではなく、胸の前側をやさしくゆるめることです。
胸が開きやすくなることで、結果として背中も自然に起きやすくなります。
今日からできる胸をひらくエクササイズ
1⃣胸椎の動きを出す
①四つ這いの姿勢で、片手は床につき、片手は頭の後ろ
②肘を天井へ開く
③戻す
左右10回

2⃣肩から胸のストレッチ
①右手を壁につける
②上体を左に捻り、肩甲骨を背中の中央に寄せ胸を張る
③胸から肩の筋肉が伸びているところで深呼吸をする
左右10回

これらのエクササイズを行うことで、胸郭の前後のバランスが整い、呼吸が深く入りやすくなります。
呼吸が深くなると自律神経も落ち着きやすくなり、体がリラックスしやすい状態へと切り替わっていきます。
猫背改善は、見た目の姿勢を変えることが目的ではありません。
呼吸がしやすく、疲れにくい体をつくるための土台づくりです。
もしエクササイズをしても胸が広がりにくい、肩や首がつらくなると感じる場合は、体のどこかに強い緊張や動きの制限が残っている可能性があります。
そうした場合は、無理をせず、専門家に状態を確認してもらうことも一つの選択です。
日常の中で少しずつ胸をひらく時間をつくることで、姿勢・呼吸・睡眠の質はゆっくりと変わっていきます。
身体の変化を感じながら、ご自分のペースで継続しましょう。
はる風整骨院 田中

