—猫背を整え、呼吸を取り戻すために—
では、どのようにすれば猫背によって失われた呼吸のしやすさを取り戻せるのでしょうか。
重要なのは「無理に背筋を伸ばす」ことではありません。
猫背を改善するためには、
単に姿勢を意識するだけでなく、
・硬くなった胸の前側をゆるめる
・動きにくくなった胸椎を動かす
・背中側の支える筋肉を目覚めさせる
という段階的なアプローチが必要になります。
—今日からできるシンプルなリセット習慣—
ここでは呼吸を整えるための、やさしいエクササイズを一つご紹介します。
【胸郭を広げる呼吸エクササイズ】
① 椅子に浅く座り、背骨を軽く起こします

② 両手を肋骨の横に当てます

③ 鼻からゆっくり息を吸い、
手を押し広げるように肋骨を横へ膨らませます

④ 口から細く長く吐きます

これを5呼吸ほど繰り返します。
ポイントは
「胸を張る」のではなく
「肋骨が360度広がる」感覚を意識することです。
胸椎まわりの動きが戻ることで、呼吸の深さが変わってくるのを感じられる方も多いでしょう。
—呼吸が変わると、睡眠の質も変わる—
呼吸は自律神経と密接に関わっています。
浅く速い呼吸は交感神経(活動モード)を優位にし、
ゆったりとした深い呼吸は副交感神経(休息モード)を働かせます。
つまり、呼吸の質が整うことは
眠りに入る準備が整うことにもつながります。
姿勢が整う
↓
呼吸が深くなる
↓
体がリラックスしやすくなる
↓
睡眠の質が向上する
この流れは決して特別なものではなく、
日常の姿勢習慣の積み重ねによって誰にでも起こり得る変化です。
—姿勢は「見た目」だけの問題ではない—
姿勢改善というと、
外見の美しさやスタイルの問題として捉えられがちですが、
実際には呼吸や睡眠、集中力、疲労感など
身体の根本的な機能と深く関係しています。
もし最近、
呼吸の浅さや疲れの抜けにくさを感じているのであれば、
それは体からのサインかもしれません。
まずは一日の中で数回、
胸郭を広げる呼吸を意識してみてください。
小さな変化の積み重ねが、
身体の快適さと回復力を少しずつ取り戻していきます。
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次回は、
胸椎の動きを引き出し、猫背改善につながる具体的なエクササイズをご紹介いたします。

