姿勢と呼吸と睡眠の深い関係
〜猫背が「呼吸」を浅くしてしまう理由〜
「最近、呼吸が浅い気がする」
「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」
こうしたお悩みは、実は姿勢と深く関係しています。
特に現代人に多い「猫背」は、呼吸の質を大きく下げてしまう要因の一つです。
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猫背が引き起こす「胸椎の硬さ」

猫背の姿勢では、背中が丸くなり、
胸椎(背中の中央部分の背骨)が常に固まった状態になります。
胸椎は本来、
• 伸びる
• ひねる
• しなる
といった動きが必要な部位ですが、
長時間のデスクワークやスマートフォン操作により、
この動きが極端に失われてしまいます。
—胸椎の硬さは「肋骨の動き」に直結する—
胸椎には肋骨が直接つながっています。
そのため、胸椎が硬くなると、肋骨の動きも悪くなります。
肋骨が動かなくなると、
• 息を吸っても胸が広がらない
• 肺が十分に膨らまない
• 呼吸が浅く、速くなる
といった状態が起こります。
この時、本人は無意識ですが、
体は常に軽い緊張状態になり、
リラックスしづらくなってしまいます。

胸椎の動きと呼吸の関係については、
Burgosら(2021)の研究でも報告されています。
この研究では、深い呼吸の際に胸椎が実際に動いていることが確認されており、
胸郭の柔軟性が呼吸のしやすさに関係していることが示唆されています。
※参考論文:
Non-uniform Segmental Range of Motion of the Thoracic Spine During Maximal Inspiration and Exhalation
(Frontiers in Medicine, 2021)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34527680/
—胸郭が開かないと、深い呼吸はできない—
胸椎と肋骨を含めた胸まわり全体を胸郭と呼びます。
深い呼吸をするためには、この胸郭がしなやかに動くことが不可欠です。
しかし猫背が続くと、
胸郭は常に閉じた状態になり、
「吸おうとしても入らない呼吸」になってしまいます。
その結果、
・疲れやすい
・集中力が続かない
・睡眠が浅い
といった不調につながるケースも少なくありません。
猫背を解消して、胸椎の動きをよくする、胸郭が開くようになり深い呼吸ができるようになる。
次回は猫背解消法をお伝えいたします。

